【評価段階】
★★★★★──読まねばならない。
★★★★───読んだ方がよい。
★★★────参考程度に。
★★─────暇なら読めば?
★──────見なかった振りで通り過ぎよ。

【G】
Françoise Gadet
フランソワーズ・ガデ『ソシュール言語学入門』★★★★★(20091103)
Françoise Gadet“SAUSSURE,Une Science de la Langue,1987”

立川健二訳:新曜社1995
言語をめぐる思弁的な思考、つまり具体的対象のない思考にとどまるのか。それとも、多種多様な諸言語(les langues)という具体的な対象との格闘のために、より整合的で説明力のある分析を求めて言語理論を打ち立てるのか。言語哲学か、言語学か――。どちらがより苦しく、なおかつ生産的な営為であるかは言うまでもないだろう。ソシュールをいかに読むか、いかに理解するかということは、言語をめぐるこれら二つの思考法のどちらを選択するかということにかかわっているのだ。【訳者解説】
 ソシュール構造言語学を詳しく理解するには最適の書。新書版のソシュール入門書を読んだならば、次のステップとしてこの書を勧める。それぞれのキータームごとの解説は的を射て明確であり、ソシュールの思考を原典に依りつつ丹念に説明していく。訳者独特のこだわりにおけるフランス語発音のルビがややうるさいが、それを除けば訳文もこなれていて平易。

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