【H】 |
Heart |
Heart | Little Queen(1977) |
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01.Barracuda 02.Love Alive/愛を大切に 03.Sylvan Song/森の詩 04.Dream of the Archer/狩人の夢 05.Kick it out 06.Little Queen 07.Treat Me well/やさしくして 08.Say Hello 09.Cry to Me 10.Go on Cry |
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1976年にデビューしたHeartの2作目。重いリズムのハードな曲からアコースティックを主体としたものまで多様性に富むが、ジャケット写真からも察せられる通り、そこはかとなくジプシー色が漂う。シングル・カットされたBarracudaやタイトル・チューンLittle Queenなど、力がよい具合に抜けたストレートなナンバーも魅力だが、ゆったりとしたテンポから後半厚みのあるインストゥルメンタルへと移行するGo on Cryも佳曲である。しかしこのアルバムの白眉は、アコースティック・ギターのユニゾンで始まるインストゥルメンタルのSylvan Songと、そこから切れ目なく繋がるDream of the Archerの美しさだろう。 |
Holger Czukay |
Holger Czukay | Movies(1979) |
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01. Cool in the Pool 02. Oh Lord Give Us More Money 03. Persian Love 04. Hollywood Symphony |
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ドイツのバンドCanのベーシスト、Holger Czukayのソロアルバム。「前衛」ということに関して、とにかく律儀すぎるのはドイツのこの手の音楽の特徴なのだろうか。Kraftewrkも徹底的に律儀で、その有様はむしろ退屈なくらいであるし、一時期のDavid Bowieもそうであった。「前衛」を追い求めるあまり、それが「音楽」としての存在をほぼ失いかけている、というところまで突き詰めなければ気が済まないのがジャーマン・ロックの性ででもあるかのようだ。 ただし、それがこのアルバムに関しては多少ニュアンスが異なる。前衛なことは前衛だが、それがポップと同居した奇跡がここにはある。難解と呼ぶのもうんざりするような音の切り貼りがかえって心地よいリズムを生み出すのは、おそらくは制作の過程にこれまたうんざりするような緻密な計算が働いていたせいと捉えるべきなのか。ともかくも、意外と「耳に心地よい」曲ばかりであることは確かである。なかでもPersian Loveは必聴の作品。アコースティック・ギターの多重録音とシンセサイザーに中東のラジオ放送の曲(コーラン)や声が絡む。この曲を聴くと、砂漠を渡る風を感じる一瞬がある(一瞬だけ笙の音色が聞こえたりするのも愛嬌)。YMOがらみの『スネークマンショー 死ぬのは嫌だ、恐い、戦争反対』に短く編集されて収録されたこともある。 |
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