【E】

Eddie Jobson

Eddie JobsonUltimate Zero Tour - Live(2010)
[Disc U]
01.Alaska/アラスカ
02.Presto Vivace/闇と光
03.In the Dead of Night/闇の住人
04.Starless
05.Zero 1 [Ric]
06.Book of Saturaday/土曜日の本
07.Zero 2 [Marco]
08.One More Red Nightmare/再び赤い悪夢
09.Caesar's Palace Blues
10.Sahara of Snow Pt.II/雪のサハラ(第2楽章)


[Disc Z]
01.Zero 3 [Tony]
02.Red
03.Zero 4 [Trey]
04.Awaking/目覚め
05.Zero 5 [Eddie]
06.Carrying No Cross
07.The Only Thing She Needs
8.Nevermore [Ending]/ソーホーの夜
 U.K.でエレクトリック・バイオリン及びキーボードを担当していたEddie Jobsonのツアーライブを収録した二枚組CD。サポートメンバーには元U.K.であり、元King CrimsonでもあるJohn Wetton(B,Vo)、元King CrimsonTony Levin(B)Torey Gunn(B)の3人が参加している。そのため、曲目もU.K.Crimsonが大半を占める。U.K.からは6曲(U-01,02,03,Z-06,07,08)、Crimsonからは4曲(U-04,06,08,Z-02)、さらに異色だが、これもU.K.のメンバーであったBill Brufordが、U.K.脱退後自らをリーダーとして組織したBrufordの曲も含まれている(U-10)。ベースの専任メンバーがいる上に、ボーカルのWettonもベースを弾いているせいか、ベース音が唸りを上げる。


Edenbridge

EdenbridgeShine(2004)
01.Shine
02.Move Alone Home
03.Centennial Legend
04.The Wild Chase
05.And the Road Goed on
06.What You Leave Behind
07.Elsewhere
08.October Sky
09.The Canterville Prophecy
10.The Canterville Ghost
11.Anthem
 オーストリアのEdenbridgeの第4作。ミドルテンポかつクラシカルな曲調の雄大な楽曲が並ぶ。加えて、かなり重めのギターサウンドが彩りを整え、不思議なまとまりを生じている作品。オーケストラのストリングス部分をメタル・ギターに置き換えた、と表現できるだろうか。特にタイトル曲Shineは名曲。


Eluveitie

EluveitieHelvetios(2012)
01.Prologue
02.Helvetios
03.Luxtos
04.Home
05.Santonian Shores
06.Scorched Earth
07.Meet the Enemy
08.Neverland
09.A Rose for Epona
10.Havoc
11.The Uprising
12.Hope
13.The Siege
14.Alesia
15.Tullianum
16.Uxellodunon
17.Epilogue

18.A Rose for Epona(Acoustic Version)
 デスメタルにそのアイデンティティを置きつつも、民俗楽器を取り入れ、フォーク及びトラッド・ミュージックを取り込んだスイスのバンド、Eluveitieの第5作。ガリア戦争を題材に取ったコンセプトアルバムに分類できる。好みを承知で言うのだが、何しろデスメタルであるがゆえに全体としてボーカルが暑苦しく鬱陶しい。せっかく曲が良いのにボーカルのせいで損をしている感がある。ただ、もはや悲鳴に近いファルセットを駆使して歌うAnna Murphyがメインボーカルを執るA Rose for EponaAlesiaだけは別で、ほぼこれを聴くためだけにこのアルバムを入手した、と言っても良い名曲。


Emerson,Lake&Palmer

Emerson,Lake&PalmerTarkus(1971)
<Tarkus>
01.Eruption
02.Stones of Years
03.Iconoclast
04.Mass
05.Manticore
06.Battlefield
07.Aquatarkus

08.Jeremy Bender
09.Bitches Crystal
10.The Only Way
11.Infinite Space
12.A Time and a Place
13.Are You Ready Eddy?
 EL&Pのアルバムには常に「雑多な」印象がつきまとう。特に小曲ばかりで構成されたアルバムにはその印象が顕著だ。このことはもちろん、彼らが自らのものとしているジャンルの幅広さを示すものであるはずなのだが、どうしても「器用貧乏」という文句を思い浮かべてしまうのである。ところがそれが、組曲構成を取ったときには雲散霧消する。三人の才能が絡み合って実に見事なテクストを織り上げる。Tarkusもまた、絢爛豪華なテクストだと言えよう。火山の中から現われたアルマジロ戦車「タルカス」が、街を蹂躙し、宿敵「マンティコア」と戦って、最後に海へと去っていく、という荒唐無稽な物語が、ジャズありクラシックありカントリーありの組曲によって織り成される。聞き始めたら止められない怒濤の構成の名作。日本の作曲家によってクラシックとして編曲され演奏された(しかもまた、その曲が大河ドラマのテーマ曲として使用された)のも記憶に新しい。それは軸足の一つをクラシックに置くEL&Pにとってはいわば「先祖返り」であるが、しかし、アタック音の不足から、オーケストラ構成ではやはり幾分かの迫力の減退は免れない。

Emerson,Lake&PalmerPictures at an Exhibition(1972)
【展覧会の絵】
01.Promenade
02.The Gnome/こびと
03.Promenade
04.The Sage/賢人
05.The Old Castle/古い城
06.Blues Variations
07.Promenade
08.The Hut of Baba Yaga/バーバ・ヤーガの小屋
09.The Curse of Baba Yaga/バーバ・ヤーガの呪い
10.The Hut of Baba Yaga/バーバ・ヤーガの小屋
11.The Great Gates of Kiev/キエフの大門
12.Nutrocker
 これまで、多様なバンドがクラシックの名曲を演奏している。たとえばベートーベンの「第九」はRainbowMike Oldfieldによって、ホルストの「火星」はKing Crimson及びEmerson,Lake&Powellによって、タレルガの「アルハンブラの思い出」はMike Oldfieldによってカヴァーされている。その中でも特筆に値するのがこの『展覧会の絵』だろう。King Crimsonのセカンド・アルバム"In the Wake of Poseidon"の制作後に脱退したGreg Lake(B,Vo)Keith Emerson(Key)Carl Palmer(Dr)と結成したバンド、EL&Pの第三作。もともと本人たちは発表する予定ではなかったが、あまりの出来の良さにブートレグが出回り、急遽ライブを正規盤で発売した、という曰く付きの代物である。単なるコピーに止まらず、要所要所に弾き語り風、そしてジャズ風といったオリジナル曲を挟みながら、それでいて統一感は見事に維持されている。特にオリジナル曲のThe SageGreg Lakeのアコースティック・ギターが冴え渡る名曲。歌われる詩も、King CrimsonEpitah、そしてIn the Wake of Poseidonへの返歌と捉えると面白い。ホルストの「木星」に卑小な日本語詞を付けて穢してくれたどこかの自称「アーティスト」とは雲泥の差である。

Emerson,Lake&PalmerBrain Salad Surgery(1973)
【恐怖の頭脳改革】
01 Jerusalem/聖地エルサレム
02 Toccata(An Adaptation of Ginastero's 1st Piano Concerto,4th Movement)
03 Still...You Turn Me on
04 Benny the Bouncer/用心棒ベニー
05 Karn Evil 9 1st Impression--Part1/悪の教典#9 第1印象パート1
06 Karn Evil 9 1st Impression--Part2/第1印象パート2
07 Karn Evil 9 2nd Impression/第二印象
08 Karn Evil 9 3rd Impression/第三印象
 H・R・ギーガーのイラスト、そして観音開きの異形ジャケットで発表されたEL&P第五作。Jerusalemは、ウイリアム・ブレイクの詩を元にした賛美歌であり、それがEL&Pの手によって、厚いハモンドオルガンの響きも壮大な曲に変貌している。下手に扱うとムードミュージック的になりかねないオルガンで壮大さを演出する独特の使い方は、EL&Pの最高傑作、Karn Evil 9においても見られる。1st Impression--Partでオルガンを操り、2nd Impressionでは一転してジャズピアノとなる。そして3rd Impressionで再びオルガンとシンセサイザーへ。この曲でのKeith Emersonのキーボードプレイは神懸かりと言う他ない。全体で30分近い曲でありながら、その長さを感じさせない構成は見事である。Still...You Turn Me onBenny the Bouncerも、EL&Pの依って立つ軸の一つであるカントリー・ミュージックをベースにした佳曲。

Emerson,Lake&PowellEmerson,Lake&Powell(1986)
01.The Score
02.Leaning to Fly
03.The Miracle
04.Touch and Go
05.Love Blind
06.Step Aside
07.Lay down Your Guns
08.Mars,The Bringer of War/火星-戦争をもたらすもの
 ドラマーがCarl Palmerから元RainbowCozy Powellへとスイッチした異色作。いわばYes“Drama”“ABWH”と同じ位置にある作品だろう。とは言うものの、EL&P史上Fanfare for the Common Manと並んで、またはそれ以上に知られている曲がこのアルバムに収録されている。それがThe Scoreであり、タイトルは知らなくても曲自体は誰でも聞いたことがあるはずだ。というのもこの曲はTV番組のBGM等でもう長いこと盛んに使用されているからである。


Emilie Autumn

Emilie AutumnOpheliac [The Delux Edition](2009)
【Opheliac】
01.Opheliac
02.Swallow
03.Liar
04.The Art of Suicide
05.I Want My Innocence Back
06.Misery Loves Company
07.God Help Me
08.Shallot
09.Gothic Lolita
10.Dead is the New Alive
11.I Know Where You Sleep
12.Let the Record Show
13.Bonus Track:“Opeliac”Recording Out-Takes Video Extra:A Day out with EA

【Bonus Disc】
01.Thank God I'm Pretty
02.Dominat
03.306
04.Groomy Sunday
05.Asleep (Originakky by“The Smiths”)
06.Mad Girl(Acorstic Version)
07.The Art of Suicide(Acorstic Version)
08.Thank God I'm Pretty(Acorstic Version)
09.Largo for Violin by J.S.Bach
10.Marry Me
11.Excerpt from“The Asylum...”Book
12.Interview with EA
13.Poem:How to Break a Heart
14.Miss Lucy Had Some Leeches
15.Video Extra:Live Concert/Book Leading Footage
 QueenBohemian Rhapsodyをカバーしたことで知られるようになったEmilie Autumnの、実に多様な形式の曲を、ゴシックという色彩で染め上げたアルバム、という以上にすっきりした言葉が見つからない不思議なアルバム。クラシックからエレクトリック・ポップまで多岐に渡る一方で、それらが決して雑多な印象を与えずに奇妙な統一性を保つ。また、ジャケット写真からも、そしてそのものずばりのタイトルを持つ曲があることからも明らかな通り、ゴスロリの装いを身に纏いながらもヴァイオリン奏者でもあり(加えてチェンバロも弾くようだ)、その実力がボーナスディスクで遺憾なく発揮されている。他にも弦楽奏曲にエレクトリカルな味付けをしたインストゥルメンタルあり、ポエムの朗読あり、ライブビデオありの2枚組で1800円(Amazon)は破格の値段という他はない。

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